雑誌「ダイヤモンド」のオンライン版「DIAMOND online」に新しくアップされた記事を、つい興味深く読み込んでしまったので、本日は酒肴(おつまみ)ネタから離れます。
(デジタルマガジンとして読みたい場合は、コチラ)
雑誌のオンライン書店Fujisan.co.jp「ベトナム人技能実習生リンチ事件が「第二の徴用工問題」になりかねない不安」
これは、実際に岡山県の建設会社で起こった事件を題材にした考察記事。
問題の動画(暴力的なシーンが含まれます)。
動画を見て、改めて「日本人は、どうしてかくも、偏狭かつ低俗な民族に成り下がってしまったのかなぁ」という思いを新たにしました。
今回は、この一件を、小学生の息子にどう伝えるか?ということを考えてみました。
言いたいことは2つ。
(1)「ウソを見抜ける力をつけないといけないよ」、ということと、
(2)「弱い(と思っている)人をいじめるのは、良くない以前に、自分の身にブーメランのように返ってきてしまうことなんだよ」
ということでしょうか。
(1)「ウソを見抜ける力をつけないといけないよ」
お役所(厚生労働省)のホームページには「外国人技能実習制度について」として、こう書かれています。
厚生労働省ホームページ
外国人技能実習制度は、我が国が先進国としての役割を果たしつつ国際社会との調和ある発展を図っていくため、技能、技術又は知識の開発途上国等への移転を図り、開発途上国等の経済発展を担う「人づくり」に協力することを目的としております。
先の動画と見比べてみると、お役所の言っていることが、キレイごとだけのウソになってしまっていることがわかりますよね。日本人がやりたくない3K(キツい、汚い、危険)職場に外国の人を安く連れてきて、コキ使っているだけ、ということが分かりますね。
お役所も会社も、事業がなかなかうまくいかなくなってくると「とりつくろう(何とか丸くおさめる)」ために平気でウソをつきます。五十男浪(いそおろう)も、インターネットの世界を20年以上ふらついてきて、ネットの世界はウソで塗り固められているんだな、ということに、痛い思いをしながら、何度も気付かされました。
ウソをウソと見抜けないと、痛い思いをするのは自分です。
一度や二度は痛い思いをすることもあるかもしれないけれど、本物を見抜く眼力をつけないと、自分を守っていくことはできないよ、ということを伝えたいですね。
(2)「弱い(と思っている)人をいじめるのは、良くない以前に、自分の身にブーメランのように返ってきてしまうことなんだよ」
これを、DIAMOND onlineでは「第二の徴用工問題」という言い方であらわしていますが、アジア系の人々への対応に、バブル時代から続く日本人特有の「上から目線」が付いて回っていることは間違いありません。
しかしですよ、DIAMOND記事にも記述があるように、2050年には日本とベトナムの国力は変わらなくなってしまうんですよ。
(PwC プライスウォーターハウスクーパーズ調査「2050年の世界」日本6,779(8位)、ベトナム3,176(20位) ※単位は10億米ドル)。
もしかすると、日本円の購買力がさらに低下したら、逆転もありうるかもしれません。
五十男浪は、老後にのんびりダナンのビーチでテレワーク♪なんて夢見ていたら、実はそんなの甘々で、ホーチミンの建設現場に出稼ぎに向かわないと、暮らしていけないかもしれないんですよ。その時に、動画の主のように、言葉も十分しゃべれない外国で、引っ叩かれながら働きたいですか? そういう他者への想像力が、いつから日本人には欠如してしまったのでしょう?
もちろん、この一事件だけをとらえて、全てを判断すべきではありませんが、初等教育に必要な要素が、あまりにもたくさん詰まった一件だったなぁ、と思いご紹介しました。
コロナ禍が終息したら、息子たちにはアジア、欧米問わず、飛び回る生活を送ってほしいなぁと思っています。五十男浪もダナンのビーチでテレワークできるかなぁ。そのためにも「ネットのウソを見抜く力」と、「他者が自分の鏡であること」への想像力を持ちたいと、心から思いました。
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