日経ビジネス・オンラインに寄稿された河合薫氏のコラムが、辛辣で面白く、一気読みしました。
「男は超つらいよ
首相に”見捨てられた”非大卒男の嘆息」
五十男浪自体の未来(=老後)は、毎日このブログで書きつらねているように、
限られた、狭められたものになってしまっていることを、自己責任として受け入れます。
問題は、社会階層が子どもたち世代にも受け継がれてしまうこと。
一発逆転のチャンスがなくなってしまうことは避けなければいけません。
その意味では、まだ学歴が果たす役割もあるのではないか、という研究が、
ネット上にフリーで掲載されておりましたので、これも面白く一気読みしました。
「2015年階層と社会意識全国調査」(第1回SSP調査)報告書 2016年3月
http://ssp.hus.osaka-u.ac.jp/pdf/SSP-2015.pdf
特に本稿の2-4章「若年層における現在志向の時点間比較 ー若者の現在思考の正体ー」
大阪大学/日本学術振興会 狭間諒多朗氏の発表を読んで、
椅子から転げ落ちるほど驚きました。
いわく
”「のんびりと自分の人生を楽しむ」
ことが望ましい生き方であると回答する中高生の割合が増加している”
とのこと。
ホントですか?
中高生って、尾崎豊のように
「盗んだバイクで走り回ったり」
「この支配からの卒業」を目指したりするもんではなかったのかな?
↑ と、こんなことを言っている時点で、五十男浪も老境入り確定ですな。
さて、「現在志向の研究」の中で指摘されているのは
”2000年代に日本が「不完全雇用社会」へと転換し、
若年層、とりわけ恵まれた条件を持たない(例:男性・低学歴・未婚)若年層が
集中的にダメージを受けているという”
“低階層の若年層が将来に対する見通しや希望を失った結果、
高階層の若年層より強い現在思考を持つに至ったと考えられる。”
ということ。
つまり、ここを読む限り、まだ教育の果たす役割はあるわけで、
将来的な階層移動の可能性もゼロではないと信じたい。
さてと、五十男浪は頑張って働きますかね。
子どもたちは、尻引っ叩いて、ちゃんと宿題させますかね。
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