50の手習? 転職できなくても、しなければいけない時は…?

ニュースより

2021年から早期退職者優遇制度を正式に導入すると発表した本田技研工業

全従業員の約4割、推定すると1社で最大の【9万人弱?】の50代が転職市場にやってきます。

それは極端にしても、東京商工リサーチの調べでも、

今年2020年12月7日までの上場企業(だけ)の早期・希望退職者募集が90超。

募集人員も、判明分で17,697人となり、

2009年のリーマンショック時に次ぐ規模のようです。

来年の中高年の転職市場は一体どうなるのだろう…。

(求職者数が急増している一方で、求人市場は凍りついている、と聞きます。)

 

2018年に、ちょうど50歳で一応、転職活動を終わりした者として、

振り返ってみました。

 

まず、当時は必死であったため気づかなかったものの、

「大企業出身者」ほど転職市場で辛酸をなめる理由5

の5項目に納得。曰く、

   (1)今までの仕事の“棚卸し”ができていない

   (2)専門スキルの領域が狭い

   (3)プライドが高く、謙虚さに欠ける

   (4)前職の会社とつい比較してしまう

   (5)過去の地位や人脈にこだわる

とのこと。特に、(1)自分のキャリアの棚卸し。

当時、和文でも英文でも職務経歴書は何十通と書いたけれども、

今にして思い返してみると、「では新しいところでどう使えるか」という

自己分析が足りていなかったなあ、と反省します。

 

確かに、世の中で、50歳で転職を決めた人は皆無ではありません。

しかし、元々気にかけられていてのスカウトであったり、

特殊な業界の特殊業務に明るくて、業界内でスライドしたり、

50代がキャリアを生かして会社を変わるのは、

よほどの好条件が重ならないと難しいと思います。

 

なぜなら、「日本型雇用」においては賃金カーブがピークに到達するかしないかという人を、

それに近い条件で迎え入れようとすれば、

新しいところもそれ相応の働きを期待しますから。

 

そんな特技のない50代は転職できないのでしょうか?

でも転職しなければいけない人が、

上のニュースを読む限り、最低でも1万数千人いるわけですよね。

その場合、転職での年収キープはまず諦めてください。

これまでの実績や経験をいったんリセットして、

人手不足業種(往々にして3K職場であることも多い)も含めて、

自分のできそうな仕事を探していく気概が必要になると思います。

(五十男浪自身は、前職は昭和的製造業でした。

転職で年収は大きく下がりましたが、

別業種の新人さんとして学びの多い働き方をしています。)

 

2021年も、同士であるアラフィフ(以上)の”迷える少年たち”にとって

苦しい市況環境はまだ続くと思いますが、

1日も早い生活の安寧獲得を切に祈ります。

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