時間泥棒の巣食う街・東京
日本国内で、
もっとも貧しい都道府県はどこでしょう?
東京都です。
ワタクシ、東京 五十男浪(とうきょう いそおろう)家が
貧しいのは周知の事実ですが(泣)、
いや、ホント、東京都民が
全国で一番貧しいのです。
だって、国土交通省が、
ちゃんとそういう調査結果を
Webで公開していますから。
(参考記事:東京の「経済的豊かさ」は全国最下位という衝撃)
この統計のカラクリを端的に言うと、
「東京都民の平均可処分所得は、
全国平均に比べて低いわけではないけれど、
長距離通勤などで失われる時間的損失を
金銭的損失に置き換えて相殺すると、
東京の豊かさ指標は、
47都道府県中最下位になる」
ということ。
ちなみに最上位は三重県で、
Excelの3Dマップを使ってこの資料を
“ヒートマップ”化すると、
下図のようになります。
東京都と大阪府が真っ青になって、
三重とか岡山とか徳島が真っ赤っかになります。
確かに、東京とか大阪のカイシャに
満員電車にゆられて通っている人たちって、
毎日、業務外で膨大な時間を
損失してるもんなぁ。
職住接近させようとすると、
家を買うにも借りるにも
莫大な資金がいるし。
(最近、
「そんな大金、一生かかって返し切れるの!?」
とビックリする額のローンを組んで、
新築マンションを買った後輩くんの
ハナシを複数聞きました。)
この調査を読んで「面白いなぁ」と感じたのは、
調査主幹が国土交通省で、
推測するに、
まだ昭和的「24時間戦えますか」社風の
“定額働かされ放題”的な高級官僚サマたちが、
「時間の金銭的価値」に真正面から向かった
統計調査を公開したこと。
を読むまでもなく、
まだまだ日本人全体の
「時間資産」に対する認識が
欧米人に比べて、
かなり希薄なように感じるのは、
ワタクシだけでしょうか?
(ワタクシ五十男浪の勤務先も、
“オール・ジャパン”ならぬ
“オールド・ジャパン”
代表のようなところなので、
「時間価値」に対する意識は
かなり希薄なように感じます。
職場のあちらこちらに、
灰色のスーツを着た時間ドロボウ達がうろちょろ…)
そうそう、時間泥棒といえば、
ミヒャエル・エンデの「モモ」。
映画や劇場公演でも人気を博したので、
ご存知の方も多いと思います。
ワタクシは、冒頭の統計調査を読んで、
すぐこの「灰色の時間泥棒」のことを
思い出したのです。
せっかくなので、もう一度原著
(あ、もちろん日本語訳ですが…)を
読んでみたくなりました。
そこで、Amazon.co.jp の熱帯雨林へGo!
新書版にしようかしら、
電子版にしようかしら?
と眺めていたら、あら、0円。
友人の勧めで、
数ヶ月前からAudibleのサブスクリプションに入っていたので、
迷わずオーディオブックをポチッ!!
なんせ原著432ページの大作ですしね。
オーディオ版も全編12時間ですが、
ほかの用事を済ませつつ、
ながら聴取で一気聴き。
なかなかに楽しませてもらいました。
時間泥棒退治に、オーディオブックの良さ再発見
アメリカなどでは、
新刊がペーパーバック版と
同時リリースされることもあるくらい
ポピュラーなのに、
日本で全然人気ないのは
なぜでしょう?
よく
「アメリカは車社会だからカーステレオで…」
みたいな話を聞きますが、
個人的には、やっぱりまだ
「読みたい(聴きたい)本」が
なかなか見つからないから…
のような気がします。
だから、時間泥棒退治には、
パラパラ電子マンガかミニゲームで
いいんじゃない?
となってしまう。
しかし、たまたま読みたい(聴きたい)
本とストアで出会えれば、
428ページ分を目で追わなくても、
プロのナレーターが語りかけてくれる魅力は、
かなりなエンターテインメントですよ!
(アラ還(アラウンド還暦)のジジイが、
“童話片手に満員電車”という性癖も
悟られずに済みますしね…汗; )
新刊をオーディオで求めるのはまだ難しいでしょうが、
(吹き込むだけでも大変でしょうし)
もしストア・ブラウジングで気になるタイトルがあれば、
時間泥棒退治のための流し聴きで、
月額2千円弱のサブスク・フィーは
あっという間にモトを取れそうです。
audibleもオーディオブック・ジェーピーも、
どちらも無料お試し期間を設けていますから、
ご自身の泥棒退治に役立ちそうかどうか、
(課金の自動更新解除を忘れずに)
試し聴きしてみることをおすすめしますよ。
以上、時間貧乏の東京五十男浪より、
実体験レポートでした!
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