最近、ワイヤレス・イヤフォンも
Air Podsより落としにくいものを新調し、
ウォーキング・タイムに楽しんでいる耳読書。

2本続けて、面白い本に出会いました。
(1)「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」三宅 香帆 著
(2)「経済評論家の父から息子への手紙: お金と人生と幸せについて」山崎 元 著
本来、(1)は読書論、
(2)は資産形成論に関する書籍なのですが、
実は2冊とも似たようなことを語っていて、
ともに「新時代の働き方論」として、
興味深く読了(聴了)したのでありました。
なぜササったのかというと、
ワタクシ五十男浪(いそおろう)、
もう50歳代半ばを越し、
どっぷり昭和末期〜平成的働き方に
染まってきてしまってきましたが、
この2冊に「そんな考え方をしていちゃ駄目だよ」と、
改めて気づかせてもらったからです。
すでに他界した五十男浪(いそおろう)の実父も
昭和ヒトケタ人でしたので、
「日本男児たるもの、仕事に全身全霊を注ぎ込んで、立身出世せよ」
と常々語っていましたし。
でもね、さすがに学校を卒業してから30年以上
ムチャクチャな働き方を続けてきて、
まぁ別に立身もしなかったし、出世もしなかったし、
もういいかもな…と思った次第
(だから、気づくの遅すぎるって。ちゃんと読書してこなかったからぁ…汗;)。
(1)で特に気になった一文が、
上野千鶴子さんの「半身で関わる」論。
女性にとって、
身体の半分が家庭にあり、
もう一方の半分が仕事にあるのは
昔から当たり前だったけれど、
2000年代の「仕事で自己実現」を求められた男社会では、
仕事=全身全霊が当たり前だったから。
ああ、男も仕事は半身でいいんだ。
後の半身は、リスキリングなり、
家族、趣味の時間だったり、好きに使ったらいいんだ。
ああ、もっと早く気付きたかったな。
そして(2)の主張のキモが、
「『時間の切り売り』では達成できない効率性を求めて、
なるべく若い時点で効率良く財産を作ること」。
イイ年して、いまだに時間の切り売りで、
どうにか雨露をしのいでいる身としては大変耳が痛いが、
きっと事実でしょう。
そして、できる限り「株式」とうまく付き合って、
「一定のお金」と「他人に必要とされ、機嫌良く働く」
能力を身につけよう、と息子に説く。
そもそも、2024年1月にガンで逝去された著者が、
息子に宛てた遺書のような手紙文を書籍化したものだけれど、
果たしてワタクシ五十男浪自身が死の病に侵された時に、
ここまで明快なアドバイスを息子にしてやれるだろうか?
と自戒。イヤ、無理!と悟る。
無理なので、忘れないうちに情報をシェアしたくなって、
耳読書全文完了した後で、
紙本を購入しました。
自分からの手紙ではないけれど、
高校生の息子に贈るために。

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