「1日3時間だけ働けばいい世界」素敵! 思わずネット書店でポチ…

ニュースより

岩波書店から7月末に発売された翻訳書

「ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論」

本書によれば、1930年に経済学者ケインズは

「20世紀末までの技術発展で、英米では週15時間労働になるだろう」、と予言。

つまり1日3時間だけ働けばよい計算になる。

もちろんこの予言は大外れですが、

その原因が本書のタイトルになった

「ブルシット・ジョブ」=クソどうでもいい仕事、のせい。

 

おかげで、五十男浪は今日も12時間/日働いているよ。

ネットから本書を注文しました。

プライム配送で明日には届くらしいですので、読後感想を後ほど。

 

2020/12/24 読了。

脚注含め426ページにおよぶ大作で、

読み終えるまでにものすごい時間を要しましたが、

読みごたえあり面白い作品でした。

 

中でも、巻末の訳者代表 酒井隆史氏の訳者あとがきが一番面白かった、

というと著者に失礼でしょうか?

 

すこし長いですが、この訳者のもとに、本書出版前に寄せられていたという

電子メールでの悲痛な叫び(本書405ページ〜)を引用させていただきます。

 

「昔から、海外と比べて日本の会社の会議は無駄で、

とにかく長いといわれていて、

おそらく15分で終わるところを1時間半かかる。

これはそもそもミーティングの意味が違っていて、

日本以外はなにかを「決める」ためにミーティングが行われるから、

事前にアジェンダがミーティング参加者に配布され、

「本日決めること」が箇条書きになっていて、

順番に Yes or No を上司たちと決めていく。

 

ところが日本の会議は、上司が来るのを全員で待って、

上司の第一声は「さて、今日はなんの話ですかね」からはじまり、

部下達は順番に進捗報告をしていく

(しかもおそらく膨大な資料の読み上げ)、

そして上司はよくいえば、

部下達に「助言」をしていく。決定はしない。

悪くいえば、余計なことしかいわないわけです。

(中略)

コロナ騒動以降、一気にミーティングのやり方とか考え方を

変えられるわけもないだろうし・・・・・・。

(中略)

彼らがいかになにもしていなかったかが露呈しているような気がするんですよね。

愉しんでいられるのはいまのうちだけ・・・・・・

オマエらいらねといわれる日は近い。」

 

あ〜あ、五十男浪が3年前まで苦闘した職場と全く一緒だ。

この仕事の仕方で、本気で世界に伍していこうとしていたわけだから、

はっきり言ってコメディとしか言いようが無いですね。

 

自戒も含めてですが、世のおっさんたちは、

何しろ学習することが足りなさすぎます。

これであと10年、20年、生き延びていけるのかどうか、

「ひとごと」ながら心配ですが、結局辻褄だけはあわせてしまうんでしょうね。

まあ、せいぜい頑張ってお仕事ごっこを続けてください。

 

この「ごっこ」というのが、

ブルシット(クソどうでもいい)ジョブ(仕事)のことを指すのです。

 

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