酒肴(おつまみ)サイトで、意見の割れる政治談義を繰り広げるつもりは全くありませんが、改めて「逃げるが勝ち」を強く悟った一件でした。ほろ酔いですが、書かざるを得ない気になって一言コメント。
『森友改ざんで国、赤木さん側への賠償責任認める方針 地裁の進行協議』
(mainichi.com 2021/12/15)
※報道サイトは頻繁にURLが変わるのでリンクしません。興味ございましたら、検索サイトでの検索をお願いします。
原告(故 赤木氏の奥様)の「真実を知りたい」という民事訴訟に対して、賠償金(*結局税金です)を全額支出して、「認諾」という方法で、一方的に裁判を打ち切った被告(国)。
組織的な「逃げるは恥だか役に立つ」を演じてしまった形で、悪事を認め、手切れ金だけ渡して口封じ!!した、なんとも後味悪すぎる議論となりました。
ここから学んだことは、「組織を守るためであれば、真実解明よりも奔走を選ぶ」ということ。そして、組織ですらそうなのだから、組織 対 個人で圧倒的に弱者である個人は、形勢が不利だと感じたら、組織より先にいち早く「逃げ恥」しなければ我が身を守れない、という教訓でした。
折りしも、全く別テーマで一日前(2021/12/14)にAmazon Kindleストアにリリースしていただいた自著
『50歳の人にこそ始めてほしいクラウドソーシング副業: 社畜サラリーマンが【人生100年時代】に備えて今から始めたいスキマ時間で副収入を稼ぐ秘訣』
に書いたばっかりでしたので、ちょっと長いですが、本文より引用します。
著者自身は政治評論家でもないので、森友問題やファイルそのものをここで論じるつもりはありません。ただ、2018年に元財務省近畿財務局職員の赤木俊夫さん(享年54)が亡くなったのはなぜだろう?と強く思うのです。
うつ病を発症しての自死だった、と報道されています。なぜ、著者よりはるかに優秀で、仕事もできたであろう方が、自ら死を選ばなければならなかったのか? 後から「たられば」の話をしても詮ないことではありますが、赤木さんに「副業思考」があれば、最悪の結果は免れたのでは?と著者は考えています。
白状しますと、著者は、社畜にすらなれなかったダメリーマンで、現在53歳、勤め人としては後期高齢サラリーマンと言ってもよいでしょう。自己都合退職の退職金減額がなくなり、満額受取可能となる50歳を指折り数えて待ち、昭和バブリー・エロバカ上司の理不尽なパワー・ハラスメント、及び会社の不正行為を人事部に告発した上で、前職を依願退職しました。
現在は全くの異業種でフルタイム・サラリーマンをしており、給与収入は半分以下に激減しましたが、精神的にはとても楽になりました。
現在、長期低迷する日本経済、及びコロナ禍の影響もあって、日本中の様々な職場で、”現場の疲弊”、および”マネジメントの劣化”が大問題になっています。もちろん、中にはうまくいっているカイシャも多く存在しますが、昭和型企業で相次ぐ不正や大規模トラブルは、その一端であると言ってもいいでしょう。
否応なく自分がそんなトラブルに巻き込まれたら、立場の弱いサラリーマンは、どうしたら良いでしょう? はっきり申し上げて、「逃げるが勝ち」だと思います。現在の日本国内に、中高年サラリーマンの逃げ場が非常に少なくなっているのが問題ではありますが、そんな時に身を助くのが「副業」なのです。「こっちがあれば、もう本業はいいや!」という「副業思考」、あるいは「複業思考」を持っていれば、精神を病むほどのことはなく、最悪の事態は免れたのではないか、と悔やまれるのです。
結局、組織 対 個人の戦いの中で、個人に対し本来圧倒的な威力を持つ大組織も、勝ち目がないと悟れば、恥も外聞もなく逃げ出すことがよくわかりました。そして、組織との緊張関係においては、「逃げ足の速さ」が生存のためのキーポイントであることも、よく理解しました。
とにもかくにも、後味の悪すぎる裁判の終結だ、と非常に強く感じた一件でした。
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