に惹かれて、
この「鈍器本」
(人をぶん殴る鈍器にもなる
ブ厚いビジネス書)
『独学大全』を読了しました。
いや〜、長かった。
でも面白かった!
少しでも
「何か勉強しなくちゃな〜」と
悩んでいる方には、
一読をおすすめします。
(二読も三読も要りません。
はしょり読みでいいのです。)
もし気になったら、
大型書店に寄ったときにでも、
ビジネス書のコーナーで
実際に手に取って
みてくださいね。
『独学大全』にみる、独学のメリットとデメリット
小説家の石田 衣良氏も、
YouTubeラジオで
「独学の魅力」という観点から、
この鈍器本を絶賛。
「独学のできる人」と
「できない人」とでは、
コロナ後のK字回復曲線の中で、
上昇気流に乗れる人と
下降気流に巻き込まれる人
くらいの差がついてしまう、
と推測されるからです。
とはいえ、
この本が20万部以上売れてきた、
ということは、言い換えると、
これまでに20万人以上もの
日本人が「独学につまずいてきた」
ということですよね。
五十男浪(いそおろう)もその一人です。
著者・読書猿氏も
そのことはお見通しで、
冒頭には
「この本は確かにあまり賢くなく、
すぐに飽きるしあきらめてしまう
人たちのために書かれた。
独学の凡人である私には、
これが精一杯である。
しかし独学の達人が書いた
書物よりもきっと、
繰り返し挫折し、
しかしあきらめきれず、
また学ぶことを再開したような、
独学の凡人である
あなたの役に立つだろう。(32頁)」と、
読者への送辞がつづられています。
この記事に目が止まった、
ということは、
アナタもきっと
独学にはつまずいた一人なんですね?
独学するために必要なこと
冒頭にご紹介したように、
『独学大全』は
788ページの超大作で、
独学を続けるために
知っておくとよい
55の技法を
細かく解説しています。
英訳が「Self-study ENCYCLOPEDIA」
(独学の百科事典)とあるように、
著者もこの本を「辞書」的に
使ってもらうことを
想定しているようです。
五十男浪は、
全編を理解するために
読了しましたが、
アナタはこの本を
読み切れますか?
いや、最初から
全編を読み切る必要はないと
断言できます。
たとえば、
独学で書物から知識を
インプットする技法として、
「転読」「掬読」「問読」「限読」「黙読」「音読」「指読」「刻読」
という項目分けで、
詳細に語られています。
これから独学を始めよう
という人は、これら各技法を、
最初から細かく
覚えておく必要はないのです。
もしこれから何か新しいことを
学び始めたい、と考えるならば、
4部構成となっているこの本の
1〜3部、
第1部 なぜ学ぶのかに立ち返ろう
第2部 何を学べばよいかを見つけよう
第3部 どのように学べばよいかを知ろう
に含まれる、
全15章の冒頭
「章ごとのプロローグ」だけを、
一度通読してみることを
オススメします。
章ごとのプロローグは、
架空の独学者”無知くん”と、
架空のメンター(指導者)”親父さん”との
おバカな対話形式で綴られています。
しかし、この軽い会話の中に、
「なぜ独学はダイエットと
同じくらい挫折するのか?」
「なぜ独学をする必要があるのか?」
「どうしたら続けることができるのか?」
「何を学んだらいいのか?」という
読者の疑問に答える、
冷徹かつ深い洞察力が
読み取れるからです。
鈍器本でも、まずは「はしょり読み」、人生100年の折り返し以降を充実させたいなら、ぜひ独学の愉しみのわかる大人を目指しましょう。
本書でも指摘されているように、
「独学を始めることは難しくない。
しかし続けることは容易くない。(53頁)」
ものです。
しかし、この記事をここまで
読み進めてこられたということは、
アナタはやっぱり
何かを学びたいんですね。
独学であれば、
「何を学ぶか」「いつ学ぶか」
「どんな書物や教材にあたるか」
「どこまでやるか」、
全て自分のコントロールで決められます。
始める時は、ワクワクしますよね。
ついでに言ってしまえば、
「続ける」ことも「やめてしまう」ことも
自分のコントロール次第、
ということになります。
いままで、何回も独学に
挫折してきた五十男浪、
『独学大全』をオススメします。
今どき、壮年層で、
忙しくない人なんて
そうそう居ないでしょうから、
全部読めとは申しません。
スキマ時間にはしょり読みをして、
ぜひ”独学の愉しみ”のエッセンスを、
ご自身で嗅ぎ取ってみてください。
そして、50代になっても、
60代になっても、
変身し続けることが
できる大人を目指しましょう。
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