「老後破綻」するたった一つの悪習慣、それは「収支のバランスが悪い」こと。”何を当たり前のことを!”と聞き流す人は、おそらく収入激減生活に対する想像力が不足しているかもしれません。
FP cafeが運営している「お金とキャリアの情報サイト」Mochaに掲載された記事 https://fpcafe.jp/mocha/2311 を読んで、昨年亡くなった実父のことを思い出しました。
昭和ヒトケタ生まれ、戦中派で極貧の少年時代を過ごした父は、当時の常識にしたがって、
「お金のことを考えたり話したりするのはゲスなこと」だと考えていました。
そして、仕事をしなくなってから88歳で亡くなるまで、
ずっと収支バランスはマイナスのまま生き続けました。
そして、これも頑固老人の特性として、息子・娘の言うことには一切耳を傾けません。
毎月毎月、生活収支の赤字を垂れ流しながら、
連合いであった亡くなった実母が残した遺族年金だけを頼りに、
ほぼそれを使い切って悠々自適の暮らしをしておりました。
もうそろそろ「生活費が底をつく」、「やばい」と息子が本気で心配しだした頃に、
これも数十年のヘビースモーキングの悪弊がたたり、大動脈解離でコロッと他界してしまいました。
考えようによっては「ぎりぎりセーフ」、当人にとっては幸せな一生だったのかもしれません。
仕事をしなくなる、などで(あるいは定年後再雇用などで)収入が激減することは、
この先誰にでもありうる話だと思います。
その時にきちんと「収支バランス」に目配りできている人かどうか?
世のオジサン方には、それができない人が意外に多いような気がします。
自戒も含めて、この「バランス感覚」を磨く訓練を続けて行きたいと思っています。
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