国内の中高年が、みなさん「老後が心配」とおっしゃるけれど、
日本以外の国に暮らす中高年も皆そうなんでしょうか?
そんなはずはないですよね。
(もちろん、内戦下で明日の命も危ない、というような地域は別です。)
日本の中高年会社員が幸せそうにできないのは、
「国策」と「日本のカイシャの施策」がちぐはぐで、
全く働き手のためにはなっていない制度だからではないでしょうか?
なぜ「70歳まで雇用延長か?」答えは、年金財政が逼迫しているから。
国は1日でも支給日を遅らせて、財源の毀損を押さえたいと考えている。
しかし、カイシャの経営者としては、お国からのお達しで65歳まで雇用延長【させられている】。
(さらに、2021年からは70歳までの努力義務となる。)
元々、昭和時代の制度遺構である年功序列+終身雇用のおかげで、
若い頃は働き以下の安い賃金で活躍していた従業員が、
働き以上の高い賃金を「回収しなきゃいけない」時期なので【まだしがみついている】。
止むを得ず、「定年後の再雇用制度」という摩訶不思議な仕組みが日本標準になって
オジサン、オバサンたち(いや、アラカンのオジイサン、オバアサンたち)は
不貞腐れる、という構造。
社会保険労務士/ファイナンシャルプラナーの北村庄吾氏は
「定年後も会社に残ろうと漫然と考えていた人ほど雇用延長で不幸になる」
と語るが、五十男浪自身も、前職でそのような事例をたくさん見てきました。
いまの自分の心構えとしては
「この先カイシャは全く当てにならない。」
という前提にたった生活設計が必要であろう、というものです。
当たっているかどうかは、その歳になってみるまで分かりませんが、
少なくもと、何も考えずに”どよ〜ん”とした不幸な気持ちを抱えながら60歳以降を過ごすよりは
はるかに健康的な生活が送れそうな気がします。
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